第10回開催 準グランプリ
エモリズム
株式会社リトプラ(日本)
作品概要
『”表情” だって、こどもにとっては遊び道具の一つ』
「エモリズム」は、表情認識とリズム遊びが合体した
楽しみながら豊かな感情表現をはぐくむアプリです。
音楽にあわせて繰り出される「笑い」「泣き」「怒り」「驚き」の
4つの お題 に沿って、カメラに向かって表情をスピーディに切り替えます。
どれだけ お題 どおりの表情を作れたかで得点が変わります。
表情の認識には機械学習の技術を活用。
人の膨大な表情データをコンピュータが学習することで、
微妙な表情の変化も瞬時に判定できるようになっています。
得点アップのコツは、表情筋を思いっきり動かして喜怒哀楽を表現すること。
途中で出題がスピードアップするので、リズム感も大切です。
受賞コメント
このたびはたくさんの作品の中から準グランプリに選んでいただき、ありがとうございます。
感染対策によるマスクの着用が日常になり、子どもたちにとってお友達や先生の表情が見えないことが多かった数年間。
そんな子どもたちにお家で取り組める「遊び」を通じ、表情で感情を表す楽しさを再び感じてほしいという願いを込めて、このエモリズムを開発しました。
このアプリで親子や友達と表情を見せあい、笑い合い、いろんな表情を試したり。
たくさんの表情と感情がこのアプリから生まれることを願っています。
審査員コメント
絵本を読むことには「遊びー楽しみ」という面と「学び」という2つの面があります。
エモリズムで遊ぶと、大昔からの子どもの遊びの定番である「にらめっこ」を楽しむことと、社会情動スキルの中核にある「他人の情動理解」と「自分の情動の表出」という2つのスキルを伸ばせるという利得があります。遊びながら社会情動スキルを身につけることのできる、よく考えられたアプリです。(榊原洋一)
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「自分の顔で遊ぶ」というのは、とてもおもしろい視点でした。「怒る顔って意外と難しい」「泣き顔ってこんな風に見えてるんだ」など、自分に対しての色んな気づきをもたらしてくれるデジタル体験。家族や友達と一緒に体験すると、また別の遊び方にもなるんだろうなと想像も膨らみました。シンプルなアイディアに、多様な発見・色んな楽しみ方が詰め込まれた、すばらしいデジタルえほんだと思います。(上條圭太郎)