第10回開催 グランプリ
The Bear – A Story from the World of Gra
Mucks! Games(ドイツ)
作品概要
The Bearはみんなのベッドタイムのお供となるようなインタラクティブな作品です。この独特なGraの世界を一匹の大きなクマと一人の小さな友だちが友情を育みながら冒険します。物語を進めるのはユーザーの指先です。みなさんもリラックスしてこの風変わりなキャラクターたちと一緒に星空を見てみましょう。誰かと一緒にいること、時には手放すこと、そして自分の居場所を探すことについての物語がここにあります。The Bearは丁寧に愛情を込められた何百もの手書きアニメーション、オリジナルの音楽、そして心温まるストーリーからできています。そう、まるで大好きな人に読んでもらうベッドタイムの本のように心落ち着く特別なひと時を作っているのです。
受賞コメント
みなさんドイツからこんにちは。
Mucks!Gamesです。デジタルえほんアワード2024に参加できて非常に光栄です。
ノミネーションの段階でも非常に光栄だったのですが、この度受賞の報告をいただき最高に幸せです。ありがとうございます。
今日も東京に駆けつけたかったのです。本日のイベントが素晴らしいものになるよう一同祈っております。
受賞者、そしてノミネートされたみなさま、おめでとうございます。
皆様のご多幸を祈っています。バイバイ!
審査員コメント
小さな子が、穴に引きこもった大きなクマを引っぱりだして、広い世界を一緒に旅をします。
クマを引っぱる時の動きが、ぬるぬるっとしてユーモラスで気持ちいい。
シンプルな絵柄ですが、広大で深淵な世界を感じさせる詩的な作品。心なごむ雰囲気の音楽も良いですね。正統派デジタルえほんの新しい可能性を感じました。(いしかわこうじ)
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iPadなどタブレットを介したデジタル表現もハードのスペックの進化によって高解像度化が進み、映画のVFXレベルのことが簡単に表現出来るようになった。にも関わらず、この作品はマットなグラフィック表現に終始しており、それを最大限活かせるように高いリフレッシュレートでこそ適う現代的な(緻密かつぬるぬるとした)操作性が実装されている。グラフィックとエンジニアリングの融合とバランスが素晴らしいと思い、大賞に相応しいと推薦しました。色々と御託を並べましたが、キャラクターがチャーミングで動かしててたのしくて、目がハートになりました。アナザーストーリーもかなりありそうなので、子供と一緒にまたプレイしたいと思います。
(川田十夢)
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トンネルの中にいる大きいクマと小さい子の独創的な世界に徐々に引き込まれた。
小さい子が大きいクマをなんとか引っ張り出そうとする。少しずつトンネルの中を移動。大きいクマは、トンネルの外に出るのを怖がっているようだ。それでも少しずつ少しずつ外に向かう。まるで引きこもりを外の世界に引きずり出すように。プレーヤーと気持ちが一体となってクマを引っ張り続ける。小さい子の妹が同じように卵から外に出た話をする。卵の割れた穴から外の世界の美しい星空が見えたこと。
やがて大きいクマは自力でも外に出ようとしていく。やがて感動的なラストに。
やっている側も登場人物と一緒に充実感を感じる作品だ。多くの作品の中でこの作品が最後まで印象に残っていた。やっているうちに他人事のようでないと思えてくる一体感がこの作品のすごい所だと思う。
(きむらゆういち)