第8回開催 木村 祐一賞
The Human Body
Tinybop Inc(アメリカ)
作品概要
The Human Bodyは「感じる」「見る」「食べる」「うんちをする」といったインタラクティブなモデルを使って、子どもたちが体の中を探検することができるようにしています。数年前に発売しましたが、さらに多くのシステムとインタラクティブ性を持たせるために昨年アプリを全面的に作り直しました。
このアプリでは、子供たちに骨格が体を支えている、ということは伝えていません。私たちはただ動いている骨格を用意していて、もし骨を引っ張ってしまうと体が倒れてしまうようにしています。
このアプリは世界中の学校や病院、家庭で体のひみつを解き明かすために使われていますが、今年は特にコロナウィルス(COVID-19)の説明に重要な役割を果たしました。
私たちは遊びこそが学習の中心だと考えています。
審査員コメント
僕はもともと「人体」をテーマにした絵本や図鑑が好きなんです。家でもよくこどもと一緒に読んでいます。THE HUMAN BODYは、デジタルならではの良さを活かして、しっかりとした学習ができるものになっていると感じました。自分の身体のどこに何があって、どのような仕組みで、どんな働きをしているのか。そんなことを楽しみながら学ぶことで、例えば呼吸をするときや身体を動かすときにも感覚が変わって楽しみができるし、自分の手のひらや腕の血管を見たときの印象もまったく違うものになりますよね。身体への実感の仕方が変わるところが非常に興味深いと思いました。(木村祐一)